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蓮「………。」
蓮先輩は無言で俺達が取り押さえている男達を睨むと鈴の方へ歩いて行った。
蓮「鈴、未然に防ぐことが出来なくてすまなかった。」
本当に申し訳なさそうに言いながら、鈴の頬を伝う涙を優しく拭う。
鈴「おに…さまっ…! おにいさまぁっ!」
洋次のときよりもずっと力を込めて、ぎゅっと蓮先輩に抱き付く。
蓮「鈴、先に寮に戻ろう…。
すまないが後は頼む。」
聖「了解~。」
鈴をお姫様抱っこをして保健室を出て行く蓮先輩。
太「さて…、取り敢えず、誠。
お前はあのふざけた保険医を連れてこい。
そこの…、羽鳥、だったな。
お前は担任を呼んでこい。」
洋「はい。」
誠「……。」
会長が2人に指示を出してる間に、聖夜先輩は男達の生徒手帳を奪う。
聖「1年4組、永井清(ナガイキヨシ)君と同じく4組の佐伯淳(サエキアツシ)君。」
浬「…あぁ、あの成金風情の息子共ですか。
初等部からこの清鶯に通う身でありながら余りに愚かしい。」
そう言いながら胸元からスマホを取り出す。
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