原因その5

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  ――ガラッ 洋「連れて来ました!」 誠「おれも…。」 見慣れたホスト教師と、皺だらけの白衣を着た男。 太「相も変わらず職務放棄とは良い度胸だな、彩(サイ)センセ?」 彩「お前に先生と言われる日が来るとは思わなかったよ。」 ふわぁと欠伸をする彩と呼ばれたその男性は、白衣を着ているし、多分保険医なんだろう。 だけど…、なんか……。 流「…清潔感の欠片もねぇな。」 うん、そんな感じ。 恐らく天パの黒髪は肩に吐くぐらい長い。 若干の無精髭も生えているし、眉も放置だな、あれは。 顔立ちは綺麗な方なのに、整えられてないという感じがして台無しだ。 ていうか白衣が皺だらけの時点でどうかと思う。 彩「失礼な~、一応毎日洗ってるんだよ。」 拗ねた様に頬を膨らませるが全く可愛くない。 寧ろ苛つく。 太「で、なんでてめぇはここに居なかったんだ?」 彩「月詠(ツクヨミ)先生、でしょ。 目上の人にはちゃんと敬語。 ただ少し職員室に資料を取りに行ってただけだよ。 鶯ノ宮ちゃんにはちゃんと鍵を掛けるように言ったんだけどねぇ…。」 口振りからして、もう既にここで起きたことを知っているのだろう。 じっと顔をあげない愚かな男共を睨む。  
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