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聖「まあ、なんというか、間の悪い子達だね。」
浬「とはいえ別に同情に値するとは思いませんがね。
下衆な存在には変わりがありません。」
隆「…まあこいつらの処分は、生徒会長様と風紀委員長様と理事長様で決めるんだろ?
それまで職員寮で預かる。」
そう言って、うなだれ2人の首根っこを掴む。
うわ、こいつ細い癖に力あんのな。
流石ホスト教師。
太「…お願いします。
浬、お前、蓮に連絡しとけ。
俺は理事長にアポ取ってくる。」
浬「もう連絡してあります。
代わりに河合君達に、傍に居て欲しいそうです。
お願い出来ますか?」
いきなり話を振られて驚くが、断る訳がない。
涼「勿論です。」
鈴は蓮先輩の部屋にいるそうで、部屋番号を聞き、すぐに3人で保健室を飛び出す。
俺達に何が出来るって訳じゃないけど、ただ、傍にいることは出来る。
こういう時はそっとしておくべきなのかもしれないけど…。
でも。あの時鈴は洋次にぎゅっと抱き付いた。
それは誰かといる方が安心するってことだと思うから。
そう思いながら、蓮先輩の部屋まで一気に駆け抜ける。
これが俺が彼女を守ることの重大さに気付いた事件。
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