原因その6

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  洋「あ、おはよー!」 涼「よう、久しぶり。」 連休明けの教室というものはいつもに増して賑やかだ。 連休中の出来事を話したり、お土産を渡し合ったり、ほのぼのとした平和な空気が流れている。 涼「流嘉もおはよう。」 流「…はよ。」 そう言うとほんのりと頬を染めてぷいと顔を逸らす。 未だにこういうのには慣れないらしい。 普通に話すのは大分慣れてきたようで、最近では会話が弾むことも多い。 洋「あ、鈴ちゃん、父が先輩とお父様に宜しくお伝え下さい、って。」 鈴「はい、畏まりました。 先日のパーティーで初めて直接お会いしましたが、素敵なお父様ですね。」 涼「…パーティー?」 洋「うん、休み中に父さんの誕生パーティーがあったんだ。 そこに鈴ちゃん達も来てくれたんだよ。 あの時の鈴ちゃん、ほんっと可愛かったよ。」 鈴「い、いえ…、そんなことは…。」 そうだった、こいつら金持ちだった。 普段ずっと一緒にいるから忘れてたぜ。 洋「ほら! 涼介達も可愛いと思うだろっ!」 涼「のわっ!」 突然目の前にスマホの画面を突きつけられて驚く。 画面に写るのは、少女。 純白の膝上丈のふんわりとしたドレスには、ふんだんにフリルとリボンがあしらってあり可愛らしい印象だ。 けれど胸元から肩に掛けてはざっくりと大きく開いていて、大人っぽい色気もあった。 画面越しにもドレスに使われているレースや、彼女が身に着けるアクセサリーには細かな装飾が施されているのが解る。 いつもストレートの髪は緩く巻かれ、ハーフアップにされているようだった。  
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