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「ありがとうございます。またご利用下さいませ」 私はお客様に頭を下げてから、キャッシャーを出ると店長が駆け寄ってきた。 「亜稀南ちゃん!あがる時間過ぎてるのにありがとう!もう大丈夫だからあがって」 店内を見渡すと、もう夜だからか人もまばら。 「じゃあお言葉に甘えて、あがらせて貰いますね」 私は社員証を首から外し、店長に頭を下げる。 「あ、そーいえば!もう亜稀南ちゃんにも届いた?」 「届いた?何がですか?」 私がスタッフルームのドアを開けながら首を傾げると、店長は思いもよらない事を言った。
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