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約束
私は約束した
ここで待つと
何があっても待ち続けると
幾年の年月が流れ 季節が流れていった
きっと今日は来る
きっと今日は… きっと…
雨が降り 雪が降り
花が咲き乱れ 蝶が飛び回る
太陽が木々を照らし また雨が降る
あぁ …もう来てはくれないのだろうか
あぁ …もう待っても意味がないのだろうか
ぽつりと流れる涙は 雨と混じり落ちていった
初めて流した涙
幾年の年月が流れ 初めて彼女は動いた
もう …こないと思ったから
もう …待っても意味がないと思ったから
一人だけで行ってしまおうと…
"お待たせ"
懐かしい声
懐かしい彼
私なんかが愛してはいけないのに 愛してしまった愛しい"王子様"
ようやく ようやくこれで…
誰にも 何も言われず 二人でいられるのですね
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