零の帝

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男は彼…零の帝に言われた言葉を、 心の中で考える。 家族… 昔、魔物との闘いで親をなくしたが、 いまは妻も子どももいる。 その家族を守りたい… それはだれもが思うこと、 そして言われることである。 だが不思議なことに、誰に言われるよりも、 彼に言われるのが一番心に深く刻まれた。 「守りたい…」 その言葉に彼はフッと静かに笑う。 「俺が手伝ってやる。  守りたいものを守れ」 彼はそういうと、男の周りにいる魔物たちを 魔法をつかって攻撃はじめる。 男はそれをみると、 ここに来るときとはまた違う覚悟を胸に 彼と同じように魔物に攻撃をはじめた。
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