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彼がいたおかげか、周りにいた魔物は消え去り、
暗くて見えなかったため、もうこの世にはいないと思っていた
仲間も見つかった。
男は彼に一言お礼を言おうと思って、
彼の方を見た。
彼は魔物と戦う際にだした召喚魔(使い魔)である
大きな狼を撫でていた。
天からの光が木々の隙間をすり抜け
彼を照らしていた。
初めてみたその姿に見とれながらも
お礼をいうことを思い出し、
一歩近づく。
「俺だけでなく、お前も共に闘い、仲間、家族を守った
お礼は不要だぞ」
心を読み取られたかのように、
彼は狼を撫でながら男を見ずに一言そういうと
その場を狼と共に消えた。
「あれが零の帝…」
男は感謝と彼の言葉を胸に
仲間と共にその森を抜け、
自分が守った家族の元に帰った。
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