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「はいはい、熱いのはわかったから、さっさと中に入れよ、零」
開けっ放しにされた扉の奥から、男の声がした。
二人はその言葉を聞いて、扉をしめ、中に入る。
中も廊下同様装飾のすくないものとなり
黒が基調となっている。
そんな部屋に置かれたソファに二人の男が座っている。
長い赤髪を背中で一つに結んだ長身の男と、
短い金髪のほどよくがたいの良い男。
先ほどの言葉は金髪の男のようだ。
零たち二人が部屋に入ると、赤髪の男は立って
部屋にあるキッチンへと向かう。
「顕もいたのか」
零は金髪の男…顕に言うと
アリアと共に顕のまえに座る。
「もちろん、お迎えに来てやった」
顕はえっへんと言わんばかりの顔をする。
そこに赤髪の男が人数分のお茶を持って来る。
「おかえりなさい、零」
「ただいま彪流」
お茶をもらった零は、赤髪の男…彪流に挨拶する。
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