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第1章 終わりと始まり
罪人が罪人を殺したとして
それで罪が消えることはない。
そうしたところで罪を犯したという事実は変わらないのだから。
僕らは誰も救えません。誰も幸せになんてできません。
それでも
「罪滅ぼし」という汚い希望を、きっと捨てられないまま
僕らは生きていかなければならないのでしょう。
背負った罪過に
どれだけ苦しめられることになっても
この世界に生を受けたからには
ずっと引きずって生きていかなければならないのでしょう。
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