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「……するとあれか……?!異端者が来たってことかーー
それにしてもこんな大きな爆発は初めてだな」
「……得体の知れない感じがしますね……」
「……まぁ、この爆発に巻き込まれて生きている異端者ならちょっと驚きだなーー」
「……はい」
二人は警戒を解くことなく、そっと爆発の穴へと近付いていく。
「あーいてててて……」
「「!!」」
穴の中から聞こえてきた声に二人は警戒して剣とクナイをそれぞれ構える。
「……ん、なんだここーー戦国時代か?」
流乃の見下ろした先には二人の人間がいたーー
一人は気絶しているーー
そして起きた方のもう一人がこちらに気づいて流乃たちの方を見上げてきた。
黒い長髪の男ーー
どこから来たのか、、、
服装で何となく理解出来た。
「君は地球の者か?」
「……は?!」
長髪の男は間抜けた声で思わず聞き返す。
「なに言ってんだ?当たり前だろ」
「……そうか。ならば安心するがいい。オレたちも地球の者だ。元はな」
「……」
長髪の男は流乃の言葉についていけないのか、沈黙して二人を訝しげな表情で見つめていた。
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