15人が本棚に入れています
本棚に追加
「マジか!嘘ついたら先輩の部屋ぶっ壊すからな!!!!」
「よし、じゃあ来てくれ!」
「おう、速攻で終わらせてやんよ!」
『嘘ついたら針千本』よりリアルなことを言った赤沢に馴れたように先輩は返す。二人は軽く言い合うとその場を直ぐにあとにして街の一番奥へ聳え立つ学校へ向かう。
『私立波石高校』ーー
赤沢、先輩だけではなく何千人もの生徒が通うこの高校は色んな科が集まって出来た総合高校である。
その機械科に先輩は通っている。因みに赤沢は体育科だ。そんな二人がどうして仲良くなったかと言えばそれは一つーー
「ちょっと待ったぁ!!!!」
無駄に古くさい歴史ある武道館の扉を勢いよく開けて道場破りの如く先輩が叫んだ。
「芥川キャプテン、どこいってたんですか!
もうあとがないですよ俺たち!!!!」
「お前たち……こっぴどくやられたようだな……」
試合は既に二敗中。次負ければ終わりだ。
「だがまだ終わりじゃない。間に合ったようで良かった!」
「……はーー?なに言ってーー」
先輩の言葉に後輩たちは戸惑うが後ろに連れていた人物を見て全てを理解した。
最初のコメントを投稿しよう!