幼女+エアコン≠世界平和

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「……ベンジャミンくん」 「はい、店長」 「なぜ我が輩は病院にいるのかね」 「はい、店長。それは店長がケガをしているからです」 「そうか。では、ベンジャミンくん」 「はい、店長」 「なぜ我が輩はケガをしているのかね」 「はい、店長。それは店長が女の子にエアコンをぶつけられたからです」 「なるほど、ベンジャミンくん」 「はい、店長」 「なぜ我が輩は幼女にエアコンをぶつけられたのかね」 「はい、店長。それは私が土乃子ちゃんにそう説明したからです」 「……なあ、ベンジャミンくん」 「はい、店長」 「つまるところ、全部キミのせいかね」 「はい、店長。まったくもってその通りです」 「ふざけるなぁぁぁ!! イタタタッ」 「店長。病院内では静かにしてくださいね」  しれっと言った。まるで罪悪感を持たない顔でしれっと言った。  我が輩は叫んだことで再び痛み出した体を押さえ、怨みがましくベンジャミンくんを睨みつけた。 「そもそもからして無茶苦茶な作戦だったんですよ」 「…………」 「あんなくだらない作戦で人をケガさせて、もし捕まったらどうするつもりです?」 「……何も我が輩にエアコンをぶつけなくても」 「少しお灸を据えねばと思いまして」 「ふん、このアバズレが」 「あ?」 「いえ、何でもないです」  こうして我が輩のリア充クリーン計画は儚くも終わりを告げたのであった。
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