13人が本棚に入れています
本棚に追加
飛鳥「昨日ぶりだ~」
千穂「僕は四年ぶりだよ
てか昨日ぶりって」
飛鳥「最近、頻繁に呼び出しが
かかってんの」
千穂「相変わらず人使いが
荒いな」
屋敷の門前に来ると暫し眺め
ながらそんな会話をする。
門の所には大きめの表札が
掛かっており
『紅炎寺組』
と書かれていた。
そこに何の迷いもなく入って
いく二人。
中には数人、庭にいたが別段
咎められる事もなかった。
飛鳥「此処まで何もないと
不気味だね♪」
千穂「普段どんな入り方してる
普段どんな扱い受けてる」
飛鳥「もちろん真っ正面から♪
なのに銃器でバカスカ撃たれる
酷い話だよ」
千穂「むしろよく生きてたな」
ケラケラと笑いながら話す飛鳥
慣れた物なのかまるで段差に
躓いたくらいの軽さで話す
それを聞いてひきつった笑顔を
浮かべる千穂
聞かされる方は気が気じゃない
だろう。
そうこうしているうちに玄関に
辿り着いた。
そこには一人の人影があった。
その人物は和服を着て胸の
辺りで腕組みをして立っていた
否、待っていた。
飛鳥「ボス自らお出迎えとは
珍しいね♪
てっきり先に始めてるのかと
思ったよ」
「言ってろ
てめぇが居なきゃ始まらねぇ」
飛鳥「そりゃありがたいね♪
ご期待に添える様に誠心誠意
頑張りますよ♪」
「………嘘臭ぇ」
眉間にシワを寄せながら話す女
中性的な顔立ちをしている為か
声を聞かなければ判別に困る。
声を聞いても判別に困るが
本人にしてみれば対した問題
ではないらしく気にも止めて
いない。
最初のコメントを投稿しよう!