第一章

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「ちゃんと出来てんな」 飛鳥「みたいだね 捺美の指示?」 捺美「当たり前だ 他の奴なら任せるがな」 千穂「珍しくやる気だしたんだ それにちゃんと好みも考えられ てるみたいだし」 ツマミや菓子を見ながら感心 した様に言う千穂。 珍しくは余計だと捺美が睨むが 千穂は何処吹く風だ。 捺美が腰を下ろしたのを境に それぞれツマミを囲む様にして 座っていく。 捺美「まっ何にせよ 生きて会えた事を祝して」 飛鳥「乾杯♪」 千穂「だな」 魅玖「乾杯ですわ♪」 四つの器が軽快な音をたてて 軽く合わさると一気に飲み 干した。 ちなみに魅玖のはジュースだ。 格好が付かないと言いたげに していたが捺美はもちろん無視 飛鳥も千穂もその時だけは 目を合わせない様にしていた。 捺美「んで? みんな何やってんだ? 飛鳥はわかるけどよ」 魅玖「私は知りませんわ 捺美は知ってますけど」 千穂「僕は魅玖以外はわかる」 飛鳥「じゃみんな言っていけば いいじゃん♪ そうすりゃ手っ取り早くて済む」 ケラケラと笑いながら言う飛鳥 既に飛鳥の傍には5、6本の酒瓶が 転がっていた。 まだ始まって10分もたって いない。 おそらく軽く酔っている。 深々とため息をつく千穂。 捺美はクックックッと面白そうに 笑っていた。 魅玖もやれやれと言いたげに している。
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