鈍感彼女と幼なじみと人気者と入学式

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「俺、内野 晴也。じゃあね。“夕夏梨”」 「………」 内野と言うやつは、そう言って何処かへ行った。 そして、私は誓ったのだ。 二度と関わるものか――と。 そう、関わりたくなんてなかった。 実際、6クラスあるんだから、関わることなんて――――。 ない……はずだった。 「あ、夕夏梨」 「………なん、なん、なん」 何で、いるんだ。 「同じクラスだったんだね。なんか偶然」 1年2組、私のクラスには私の苦手で大嫌いな、 内野がいた。 「あれ、あの男は?」 「……違うクラス」 「そうなんだ」 しかも、隣なんですけど!? こんな感じで私は、入学式当日、晴れやかな日に最悪な思いをし、始まっていくのだった――――――――――。
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