鈍感彼女と幼なじみと人気者と入学式

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「次、体育館に移動だ」 先生の話が終わって、今度は体育館に向かっていた。 正直、場所とか知らないけど皆についていけば何とかなるだろう。 「夕夏梨」 と、後ろから名前を呼ばれて振り向くとそこには内野とか言うやつがいるじゃありませんか。 「下の名前で呼ばないで。話しかけないで。以上」 私は、それだけ言うと歩くスピードを速めた。 が、内野は楽々とついてくる。 「じゃあ何て、呼べばいいんだよ」 「相宵でいいんじゃない」 「じゃあ相宵」 ……なんか、どのみち話しかけられてる気が。 はっきり、言ってやろうと振り向いた。 が、先に内野に言葉を発しられる。 「お前、体育館履きは?」 「……へ?」 タイイクカンバキ? ……えっと……。 「まさか、家?」 「………」 何も言えない……。 わ、忘れた。 そんな私を呆れたように見る内野。 いや、だって!頭から抜けてたんだよ。
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