鈍感彼女と幼なじみと人気者と入学式

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カーテンの隙間から差し込む光が眩しくて、目を細める。 起き上がって、カーテンを開けて外を見てみれば、青空が広がっていた。 入学式に合った天気で、気分も向上する。 私が今日から通う東高校は、校内にある桜が綺麗だとパンフレットに書いてあった。 それを想像しただけで、今から行くのが楽しみでしょうがない。 そのせいか、早く起きた上に気づけば準備もすっかり終わってしまった。 制服も来て、身は整っている。 鏡の前に立って、いつもと雰囲気の違う自分を見つめた。 胸まである髪も、表情も変わらないのに、少し大人っぽく見えるのが不思議だ。 中学の時はセーラー服だったから、余計なのかも知れない。 「んー。それにしても、眠い」 あまりの眠さにあくびをしながら、時計を横目で見た。
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