鈍感彼女と幼なじみと人気者と入学式

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遠足前の子供みたいに夜は寝れなかった上に、朝は早く起きてしまった。 きっと幼なじみが聞いたら呆れるだろう。 そんな一緒に行く約束をしている幼なじみを待つ。 一刻、一刻と時間が過ぎていき、次第に緊張してきた。 そわそわする気持ちを紛らすために鏡の前で髪の毛を弄る。 ひたすら髪をといた。 おかげで、随分とさらさらになった。 けど、やっぱり気は紛らせない。 チラッと壁にかかっている丸のシンプルな時計を見た。 もうすでに、約束の時間の5分過ぎている。 きっと寝坊したんだと思う。 自分の事を棚にあげて、うっかりさんだななんて、口角を上げた。 電車の時間もあるから、私は軽い鞄を持って、家を出た。 心なしか、ワクワクしている自分がいる。 どんな子がいるんだろうとか、どんな先生がいるんだろうとか。 そんな事を考えながら、小走りで幼なじみの家に向かった。
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