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「そこでうんって言うなよ!」
「だって、その通りだし。」
「襲うよ?」
佐野の手が顎を掴んで、数ミリのところまで顔が近づく。
急いで顔を背ける。
「?」
「今、私、すごくいやな顔してる。
だから、見ないで」
「柚希?いいから、顔見せて?
頼むから。俺が悪いなら、謝るから。」
「違うの。」
「えっ?」
私の顔を見て、
佐野は困った顔をする。
「俺のこと、誘ってる?」
首を左右に振る。
「キスが足りない?」
返事をしない。顔を赤くして俯く。
「裏、行こうか?」
大通りから、裏手に入ると、人気は全くない。
「どうする?」
「柚希?」
「私・・・・・・。」
「ん?」
「私、
ファーストキスだったのに!」
「は?」
「もっとロマンチックなのが良かったのに!」「っだよそれ。
今から、やり直すか?」
「あっいや。」
柚希は違うことを言おうとしていたが,思ってもいない言葉を発した。
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