第0話

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ある日のこと。 私は友達のミチルとお昼休みを過ごしていた。 「あんたまだ奴のこと好きなの?」 ミチルも幼なじみ。私の感情に気づいている数少ない友達。 「佐野、最近変な噂が絶えないの。」 「変な噂?」 近くにあった机をくっつけて、私はイチゴミルクのパックにストローを挿して、飲みながら聞いてみた。 「学校でやりまくってるって。」 「何を?」 「そこを聞くか? わかるでしょ?」 「分かりたくないもん。」 気づいたら、机の上がイチゴミルクでベトリとしていた。思わず力を入れていたらしい。 「本人に確かめてみたら?」 「うん。」 私は教室を出た。 「佐野、これでいい?あんた、素直になりなよ」 「うるせー。」 教室に入っていく。 「柚希は今も昔も俺の嫁になるって決まってんの。」 「両思いなんだから、告白してあげれば? 」 「ウルセェ。」
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