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ある日のこと。
私は友達のミチルとお昼休みを過ごしていた。
「あんたまだ奴のこと好きなの?」
ミチルも幼なじみ。私の感情に気づいている数少ない友達。
「佐野、最近変な噂が絶えないの。」
「変な噂?」
近くにあった机をくっつけて、私はイチゴミルクのパックにストローを挿して、飲みながら聞いてみた。
「学校でやりまくってるって。」
「何を?」
「そこを聞くか?
わかるでしょ?」
「分かりたくないもん。」
気づいたら、机の上がイチゴミルクでベトリとしていた。思わず力を入れていたらしい。
「本人に確かめてみたら?」
「うん。」
私は教室を出た。
「佐野、これでいい?あんた、素直になりなよ」
「うるせー。」
教室に入っていく。
「柚希は今も昔も俺の嫁になるって決まってんの。」
「両思いなんだから、告白してあげれば?
」
「ウルセェ。」
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