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私は思わず、学校を飛び出した。午後の授業のことは頭になかった。
単純化した頭にはとんでもない勘違いが起きていたことは間違いない。
屋上に向かった佐野は、柚希がいないことに驚いた。
とりあえず携帯にかける。
でる気配なし。
携帯は学校の机の上にあるんだもの。
しかし、違った。
「もしもし」
「ア゛? 誰だテメェ。」「柚希さんのクラスメイトです。」
「何でおまえが」
「さあ?」
「柚希を出せよ」
「今は無理です。」
「何で」
「あなたは何なんですか?
彼女になにをしたいんですか?訳の分からない輩には、彼女と話す権利はないですよ。」
電話の向こう側には柚希のクラスメイトの赤川葉。
「お前、アイツのなに?」
「・・・・・・。さあ?ただ、僕は彼女のことが
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