一日限定! セイムがまたもや教鞭を握ります!

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奴隷世界を潰してから数日経った。 戻ってきたルタ達は皆に色々と歓迎された。六大貴族のみで祝いの茶会をしたりしたが、それは割愛する。 ルタ達はそんな歓迎とは裏腹に、親にものすごく叱られたようだ。六大貴族としての責務を放り出して出掛け、さらに行方不明になっていたんだ。自業自得として片付けるしかない。 リアとリスのことが好きな奴だが……ここでネタバレしたいと思う。 リアの事が好きなのはマグで、リスの事が好きなのはレンだ。 忘れている人のために言っておこう。マグとはマグナ・ガイアロードという名で地を司る六大貴族、レンはグレン・フレアロードという名で炎を司る六大貴族だ。 見事に六大貴族が六大貴族を好きになりやがってる訳で……残されてるのは俺とルタだけなのだが、残念ながら俺はフーレスと結婚しちゃった訳で。式も1週間後に挙げる訳だし。 しかし、ネタバレしただけで、恋が実ってるという訳ではない。マグは学園長として忙しい身分なのでリアにそんなアピール出来ず、レンも炎帝としての仕事が多いらしくリスに会えないらしい。 さて、こんな甘酸っぱい話は置いといて今俺は…………。 「えー、今日臨時教師でここの担任をすることになったセイム・サンダロードだ。よろしく」 「えー!? 何でパパが!?」 セイアのクラスの担任をすることになっていた。クラスはざわめきに包まれ、いきなりの有名人の登場に喜ぶ人もちらほら。 「ちなみに俺はギルドで『神帝王』もしている。よろしくな」 『『『『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!???』』』』 こればっかりは驚きを口に出してしまったようで、セイアとエリー以外のクラス全員が耳を塞ぎたくなるほどの声を響かせた。 さて、何でヒートが担任のはずなのに俺が臨時で担任をすることになっているのか……それは少し前までに遡る…………。 回想……スタート!
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