一日限定! セイムがまたもや教鞭を握ります!

11/29
前へ
/384ページ
次へ
優劣神……何者にも優る『優』を司る最高神──優神と、何者をも劣らせる『劣』を司る最高神──劣神から生まれた矛盾の神。 俺が昔持っていた『矛盾』の権能を始めに、『優』と『劣』の権能が合わさった、『優劣』の権能……『相手の能力を自分の物とし、それを120%で扱い、さらに相手の能力を劣化させる』を持っている。 言うならばめ○かちゃんの強化版。昔の俺はこの能力に苦戦してしまった……というのは嘘で、すぐに権能を奪って黙らせたのが記憶に残っている。 今はそもそも能力というカテゴリーに俗さない『チカラ』なので、そもそもユウの権能が効かないから相手にもならない。 出会いはそこまで衝撃ではなかった。ただ異世界の道端で行き倒れていたコイツを助けて、その後何故か喧嘩を吹っ掛けられて、ボコボコに叩きのめして使い魔として契約しただけ。 契約紋の能力は『自分の持つ権能を強化する』というものだったのだが……結局何の役にも立ちやしなかったので、紹介する暇さえなかった。 ユウの容姿を見てみよう。 金髪銀メッシュツインテールミニスカニーハイ吊り目金銀オッドアイロリだ。 え? 早口すぎる? 知るかそんなの。モブになりそうな奴を紹介すんなって作者に言われてんだよ。仕方がないだろ。 メメタァ! さて、話を戻すか。 「ほら、皆がお前を訝しげな目線で見てるぞ。さっさとここに座れ」 俺は座布団を横に出して叩いた。ユウは少し不機嫌そうな顔をしながらも、ツンデレな言葉を吐いて座ってくれた。 「お前らはさっき言った通りの事をしてろ。これは将来にも関わるからちゃんとしろよ」 『はい! わかりました!』 俺が少しきつめに言った言葉に、生徒は口を揃えて返事してくれた。そして、自分の持ち場へとそれぞれ移動して自分なりの魔力コントロールの練習をする。 生徒は成績とか将来の話をちらつかせれば大抵言うことを従ってくれるから扱いやすい。ホントに単純だな、人って。
/384ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16868人が本棚に入れています
本棚に追加