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スズネ「…そう言えば午後の13時から帝会議があったわね。現在の時刻は…」
フライ「12時半ですぜwwww」
スズネ「もう少しで遅刻じゃないっ!?アンタのせいよ!?飯なんて作らせるからっ!!」
フライ「あれを飯と呼べるなんて凄ぇ才能だよwwwwwww」
復活したフライに文句を言ってても仕方が無いので、すぐさま身支度を済ませる為、自分の部屋に移動。
胸元が開いたシャツに動きやすい短パン。漆黒のローブを羽覆い、提げ鞘を装着。そこへ2振りの刀を差し込み、ローブに付いたフードを被り顔を隠す。
これで完了だ。
スズネ「フライ、行くわよっ!!」
フライ「ちょい待ちwwwww準備中wwwwwww」
スズネ「スライムのアンタに何を準備する必要があんのよ!?」
フライ「正にその通りwwwwwwwでは行こうかww」
フライは私の足下に来ると、飛び上がり頭の上に乗ってきた。見た目に反してとても軽かった。
フライ「レッツゴーwwww」
スズネ「降りなさいよ、ヌルヌルして気持ち悪いわ!!」
フライ「此処が居心地良いんですぅwwww」
スズネ「うざっ」
その言葉を最後に、私は《転移》を使って学園に移動した。
ちなみに創造属性で創った《転移》だ。
現在、12時59分。
スズネ「ここからは走って行くわよっ!」
風属性の《身体強化》を脚に加え、走る。生徒達をヒョイヒョイと避け、帝会議が行われている場所、生徒会室へと着く。これまでの行動は誰にも見られてない。
と言うより、私の帝としての姿は家族、帝達以外知らないのよね。教えてないから。何よりも面倒臭い。
どうやら私もお父様の娘らしい。面倒な事が嫌いになっている。
スズネ「セーフっ!?」
全帝「アウトだ」
どうやら間に合わなかったらしい。1分が過ぎていた。
全帝「だがまあ、今から始めようとしてたところだ。丁度良い。早く席に着け」
全帝が席に着く様、顎で催す。
一応、私の方が位上よ?その生意気な顎砕いて魔物に喰わせるわよ?
フライ「……zzzz」
呑気に寝ているフライを自分の席の机の上に置き、席に座る。
全帝「では始めるぞ。明後日、このリガルオン王国の城内で、勇者召喚が行われる事になった」
勇者召喚と聞いて、帝達が喉を鳴らす。
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