私、帝になったわ

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全帝「―――では、これにて帝会議を終了とする」 結局、最後まで全帝弄りが続き、殆ど何もしないまま今回の会議は終了となった。 雷帝「おい極帝。お前、生徒会長なんだろ?…仕事溜まってるって娘が愚痴って五月蝿いから、此処に残って仕事しろよ」 生徒会室から出ようとした私を雷帝が止め、溜まった仕事を行う様に言う。 ちなみに私は今言われた通り、生徒会長をしている。この年で帝をやっているのだから生徒会へ入れと言う学園長の命令。 「学生の中で1番実力があるのだから生徒会長で良いな?」と迫力のある顔で脅され、仕方が無く生徒会長をする事になったのだ。あの顔は物凄かった。 スズネ「えぇ……」 肩をがっくしと落とし、生徒会長専用の席に着く。そして目の前にある山の様な書類を見て萎える。 本当、面倒だわ…。 帝達が皆出て行くのを見届けながら、私は書類に手を付けた。 数時間後。 スズネ「やっと終わったわ…」 机に顎を乗せ、ボーッと生徒会室内を見つめる。あと2年で私は家を出てこの生徒会室から行ける隣の部屋で過ごさなくてはいけない。 高等部に進学すると言う事は学園で生活すると言う事らしいのだ。学園に行くのに魔力を消費せずに済むのは良いが、夜1人と1匹だけで校舎で寝食を行うのは少々不安になる。 幽霊とか、出ないわよね…? そう不安になりながら、私は目を閉じた。次目覚めた時は20時だったと言う。
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