私、高等部へ進学するわ

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スズネ「依頼、これで達成かしら?」 埃を払い、文字が少し見えやすくなった本をカウンターに置く。キネスはそれを手に取り、一通り目を通すと、依頼書に依頼達成と言う判子を押した。 キネス「依頼達成!お疲れ様、報酬の500Fよ!…どう?疲れたでしょ?」 スズネ「全然。足りないくらいだわ。でも明日は高等部の進学式だから早めに帰るわ」 キネス「そう言えば、もうスズネちゃんは進学の年ね!生徒会長頑張ってね!」 スズネ「ええ」 キネスと別れた私は、《転移》を発動して家へと帰った。 スズネ「生徒会長は一般生徒より1時間早く学園に居る事、ね……全校生徒の前で一言なんて面倒臭い事この上無いわ」 フライ「生徒会長か疑わしい発言だなwwwww」 スズネ「好きでやってる訳じゃないのよ」 ローブを脱ぎ、椅子の背凭れに掛ける。現在の時刻、12時27分。 スズネ「昼食にしますかねっと」 エプロンを纏い、台所に立つ。明日は、高等部の進学式だ。
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