私、高等部へ進学するわ

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スズネ「フライ、行くわよ」 フライ「アイアイサーwww」 フライが頭の上に乗ったのを確認し、《転移》を発動する。 まだ教師以外誰も居ないし……《転移》で生徒会室まで行こうかしら。 そう考えた時点で行動。私は生徒会室の中に居た。相変わらず無駄に広い部屋だ。 自分の部屋の前に目を向け、ある物に気付く。それは謎の看板だった。 フライ「すずねかいちょうのおへやwwwwwwwひらがなwwwwww」 スズネ「あの娘ね…」 予想は付いた。雷帝の娘がやったのだろう。昨日は無かったと言う事は、今日の朝に置いたと言う事。 既に雷帝の娘、エリナスは学園内の何処かに居るのね……。 《転移》をしたのを見られてないだろうか。私がこんなにも見られない様に《転移》をしようとするのには理由があった。 それは、この学園に張られてある結界にある。この学園の結界には《転移》の使用が出来ない様に魔法陣が刻まれているのだ。だが、そんな結界の中、私だけが《転移》をする事が出来る。 普通、人なら誰もが持つ常識属性の無を持っていないからだ。神からは基本属性全てと極限属性と創造属性しか貰っていない。どうやら基本属性の中には無は入らず、常識属性に属するらしいのだ。 そんな無属性で《転移》を発動する事が出来るのだが、それを私は創造属性で創った。この世界には創造属性なんて言う洒落た属性は無く、結界には無の《転移》しか無効にする様になっていないのだ。 学園で《転移》をするなんて噂が広まったら溜まったものじゃない。面倒な事になるに決まっている。 スズネ「ま、そんな事より部屋の中確認ね」 私は部屋のドアノブを握り、開けた。そして絶句。私の家とは比べ物にならない程大きく、綺麗な部屋だった。高等部になった生徒会長とはこんな王族が住む様な部屋に住んでいるのか。 スズネ「生活に難が無くなると良いけど」 荷物を寝室に置き、自室を出る。中に居ると時間を忘れそうだ。 フライ「つーかこのページ、《転移》の事しか書いてないって言うwww」 スズネ「自重しなさい」 フライ「ふぶぉっ!?」
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