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父「ああ。だって、面倒臭いからな。ただでさえ学園の教師をしてる事自体面倒だってのに家の大事とかやってられるかよ…家族守れたらそれでいーんだよ」
最後辺りに良い事を言っているが、家の主になるって事は王国を守る帝の一員になると言う事だ。
つまりこの父、ゼンクウ・バリエンタリィは絶帝を辞退し、私に任せると言っているのだ。
スズネ「そんな…私はまだ6歳ですよ?そんな絶帝だなんて大事な役事を出来るはずがありません」
ゼンクウ「あー、別に絶帝じゃなくても良いんだ。なんか得意な属性とか―――そう言えば属性まだだったな」
そう言われて私も思い出す。すぐに属性を調べる水晶玉に触れ、魔力を流した。
赤、青、緑、茶、黄、紫、白、金、黒、銀。順に火、水、風、土、雷、闇、光、極限、絶、創造で良いのだろうか。基本属性にはそれぞれの派生があるのだが、それはまたの機会にしておこう。
ゼンクウ「………もうスズネが主で良いんじゃね?」
スズネ「嫌です!」
後日、《全てを絶つ破壊者》が絶帝を辞退し、絶家を娘に継がせたと言う噂が王国内に広まったと言う。
飛んだ迷惑だわ……。
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