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「いつ…退院できますか?」
「彼の目が覚めて、帰れるならいつでも退院出来ますよ」
「覚めるまでここ…居ていいですか…?」
「もちろんです。」
そう、先生は笑って言って病室を出ていった。
「ゆうり…」
隣に座って、そっと髪を撫でた。愛しくて、愛しくて。やっと君に触れられた。
その反面、俺はゆうりを救えなかった。首筋には沢山の赤い華が咲いていて、犯されたという事を証明していた。
「ごめんな、ゆうり…」
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