黒い海

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光はここだけに小さく注げばそれでいい 何も掴むものがない世界は慣れてしまったかい 波に逆らって二人で泳ぐ黒い海 何もかもが もうどうでもいい 永遠に終わりそうにない夜に溶ける 二人の息は細々と 確かにある 棘に刺さった二人は常に血を流す 舐め合いながら 既に辿り着いていたことも知らずに 青に黒に隠れながら肌を寄せ合うしかない 汚くも儚い一瞬が続く 君の瞳が溺れてゆく 僕はこうするしかない 悲しくも美しい夜は 白々しく晴れる
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