4人が本棚に入れています
本棚に追加
光はここだけに小さく注げばそれでいい
何も掴むものがない世界は慣れてしまったかい
波に逆らって二人で泳ぐ黒い海
何もかもが もうどうでもいい
永遠に終わりそうにない夜に溶ける
二人の息は細々と 確かにある
棘に刺さった二人は常に血を流す
舐め合いながら 既に辿り着いていたことも知らずに
青に黒に隠れながら肌を寄せ合うしかない
汚くも儚い一瞬が続く
君の瞳が溺れてゆく 僕はこうするしかない
悲しくも美しい夜は
白々しく晴れる
最初のコメントを投稿しよう!