理不尽な人生

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理不尽な人生

はぁ……はぁ………はぁ………!! 僕は今逃げている。一人の男から。けど僕はその男を知らない。どこかで見たかもしれないけど名前も知らない人だ。なのに僕は追いかけられている。 一体僕が何をしたんだ? 「どこに行きやがった!?」 足音がすぐそこまで来ている。このまま見つかりません様に………!! 「ここにはいないなぁ。向こう探すか…ぶっ殺してやる」 やった………。向こうに行ってくれた………。僕は幸せだった。父と母、弟がいてとても幸せだった。決して裕福な家庭とは言えないけど、それでも幸せだった。 それなのに………みんなあの男に殺された。家族が目の前で殺され、僕は無我夢中で逃げた。もう逃げ続けてから三時間以上経ってる。なのに彼は僕のことを探し続けてる。一体僕の家族が何をしたっていうの? 僕たちは何もしていないよ? こんな事なら生まれない方がマシだった。 「見つけた!!殺す!!」 見つかった!! 早く逃げないと!! あ、あれ? 体が動かなんで………? なんで? あっ………!! あ、足が………千切れてる。 「うわ!足ちぎれてんのにまだ生きてるのかよ!気持ち悪い!」 もう………諦めよう。僕は死ぬ運命なんだ
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