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すると、シェルター内に放送が流れた。
「皆さん、もう大丈夫です。この町を襲う脅威は去りました。慌てず学年の順番にシェルターから出てきてください」
聞き覚えのある声。
その声はこの学校の校長のものだった。
「良かったね、空ち!きっと昔みたいにロボットが助けてくれたんだね!」
自身の喜びと空への励ましを込めて、凜はそう言った。
「え?あ、うん。そうだね」
自分はライズジャケットが無いから出撃できない。
だとすると、先程の怪物を退けたのはやはり清か縁なのだろうと考える空。
「でも、家の方は大丈夫かな…?壊されてないといいんだけど」
一方、凜は自宅の心配をする。
その言葉を聞いて、空はここでまたも自分は一般市民とは違うと感じてしまった。
居候先の清の道場の心配など全くしていなかったからだ。
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