序章

27/40
前へ
/580ページ
次へ
ぞろぞろと生徒達が帰って行く。 凜は家が心配なので、早々に帰り、空も今帰路に着いていた。  それにしても、今回は戦闘の被害が少ないなぁ。 その帰り道で空はそう思った。 七年前の記憶ながらも、戦う度に何処かの建物が崩れたりしたのはよく覚えている。 しかし、今回はそれがほとんど見られない。  そんなに激しい戦いじゃなかったのかな?それとも、あのジャバウォックが逃げたとか……。 どうしても納得が行きそうに無かったので、空は清に携帯で電話を掛ける。 『はい、もしもし』 「もしもし、清さん?私だけど…」 清はすぐに通話に応じたようだ。
/580ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加