序章

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「……もしかして…」 ここで思い出されたのは先日出会った黒衣の人物。 こちらに攻撃こそして来たが、その人物が正義か悪かは分からない。 『空ちゃん…?』 「ごめん!ちょっと寄り道してから帰る!」 その如何を考えると、居ても立ってもいられなくなった。 電話を切り、空はある場所へと走り出す。 昨日の今日だが、何故か再び会えるような気がしたのだ。 黒衣の人物と出会う為、空は家族の墓へと向かう。 こちらの方面は被害が少ないようで、瓦礫や窓ガラスの破片などがほとんど散乱していない。  もう考えられるのはこれしかない…。あの人が関わってるんだ、きっと……! 墓地に着くなり一目散に家族の墓へと向かう空。
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