序章

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そう、この人物はかつて空の父や母と共に防衛機関ラインの一員だった久保健(クボ ケン)であった。 「えぇ、ようやく思い出していただけましたか…」 かなりネガティブを引き摺っているが、思い出してもらえて久保も安心した様子。 「それで、久保さんは何でここに?」 と、空は話題を本来の方向に戻す。 「僕はあなたのお父さん達に報告に来たんですよ。先程のバックスともジャバウォックとも取れない謎の怪物の出現をね」 どうやら久保は先程の怪物の出現をかつての仲間達に知らせに来たらしい。 「あっ、そういえば久保さんって国防軍の偉い人なんだっけ?」 「ば、漠然とした言い方ですが、有り体に言えばその通りですね。分かりやすく言うと、国防陸軍の全軍の指揮官といった所でしょうか」 自身の身分を改めて説明する久保。 若いながらもかなりの地位にいる人物なのだ。
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