序章

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その日の夜。 空は自分の部屋で一人思い悩んでいた。  清さんも縁さんも出撃してないって言うのに、久保さんに見せてもらった映像にはジオブレイドもジオコマンドも映ってた…。でも、私も出撃してないのにジオブランクがいたしなぁ……。 やはり今だにその事が引っ掛かるようで、空は一人悶々とする。 「あぁー!もう!考えても分かるわけ無いよぉ!」 それはそうである。 自分以外にジオブランクを動かせる人間などいない筈なのに、自分のいない所でジオブランクは動いて戦っていた。 この事実だけでも相当不可解なのに、他の二機も動いていたとなると益々訳が分からない。  ……寝よう。きっともうジャバウォックは出て来ないし、こんな不思議な事はもう起きない…。 そう自己暗示をかけながら、空はゆっくりと眠りに就いた。
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