破章

2/40
44人が本棚に入れています
本棚に追加
/580ページ
翌日。 早朝に学校から通常通りに授業がある旨の連絡が来た事で、空は朝から憂鬱である。 そして今は登校中。 いつも以上に気怠く感じるのは、やはり先日の怪物やジオブランクが気掛かりなのだろう。 「おーはーよっ!」 そんな空とは対照的な快活な言葉で空の肩を叩く者が。 当然、凜である。 「おはよ…。凜はいつもより元気だね」 いやにハイテンションな凜をやや欝陶しくも感じる空。 恐らく空がいつもよりローテンションなだけで、凜はいつも通りなのだが、相対的にハイテンションに感じるのだろう。 「ほら、昨日は大変だったじゃん?元気無くしちゃったじゃん?だから、今日はその分元気に行かないと!」 謎の定理だが、どうやら凜はいつもよりハイテンションであるようだ。
/580ページ

最初のコメントを投稿しよう!