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翌日。
早朝に学校から通常通りに授業がある旨の連絡が来た事で、空は朝から憂鬱である。
そして今は登校中。
いつも以上に気怠く感じるのは、やはり先日の怪物やジオブランクが気掛かりなのだろう。
「おーはーよっ!」
そんな空とは対照的な快活な言葉で空の肩を叩く者が。
当然、凜である。
「おはよ…。凜はいつもより元気だね」
いやにハイテンションな凜をやや欝陶しくも感じる空。
恐らく空がいつもよりローテンションなだけで、凜はいつも通りなのだが、相対的にハイテンションに感じるのだろう。
「ほら、昨日は大変だったじゃん?元気無くしちゃったじゃん?だから、今日はその分元気に行かないと!」
謎の定理だが、どうやら凜はいつもよりハイテンションであるようだ。
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