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「まぁ、それもそっか」
空は凜の考えを聞いて子供の頃を思い出した。
例えどれだけ怪物が現れようと、ただ皆を守る為に無心で戦い、それを後に引きずりはしなかった。
子供故、と言えばそれで終わりだが、それが幼少期の空に健やかな精神を宿らせたのは言うまでもない。
「それじゃあ、今日も張り切って学校に行こう!あ、終わったら今日こそカラオケっちゃうから、ヨロシク!」
凜は空と取り付けていた約束のカラオケの日取りを勝手に今日と決める。
だが、空もやれやれと言った様子で肩を竦め、
「はいはい、行かせてもらいますよーっだ」
微笑みながらそれを了承した。
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