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さて、時間は進んで放課後。
「空ち!カラオケ行くよっ!」
絶対に逃がさないように凜が素早く空を回り込む。
「はいはい」
だが、今回は空も行く気なので、別に回り込まれようが何をされようが、特に関係は無かった。
荷物を鞄に纏め、帰り支度が完了する。
「じゃ、行こっか」
二人は教室を後にする。
カラオケへの道程はそれほど遠くない。
せいぜい徒歩5分といった所だろうか。
雑談もそこそこに、二人はすぐにカラオケに到着した。
「今日は人少なそうだね」
昨日の事がありながらもカラオケに来る人は稀有である。
「ふっふっふ。そこが狙い目台風の目だよワトソン君!人が少なかったら部屋を追い出される心配はナッシング!延長し放題ってワケよ!」
熱く、変なテンションで語る凜。
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