破章

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「延長するくらいなら最初からフリータイムで入ろうよ、せっかくなんだからさ」 と、空の一言。 「……それもそうだね、ワトソン君!」 その返事もいやにハイテンションである。  自分で言っておいて何だけど、この調子の凜とフリータイムかぁ…。 少し後悔した空だったが、気晴らしには最適だと自分に言い聞かせて気持ちを持ち直した。 「さぁ、入ろう!いざカラオケ!」 そんなこんなで二人はカラオケ屋に入って行った。 その数十分後。 「……うげぇ…、喉が…喉がぁ……!」 「まだ1時間も経ってないのに飛ばしすぎだよ」 喉を酷使した凜と、そんな凜にメロンソーダを勧める空。 やはりカラオケ内に人はほとんどおらず、二人はフリータイムで広い部屋を占領していた。
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