兄ちゃん、…………

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しばらく、来斗と二人でだべりながらゲームしたり、ジャ●プ読んだりしていると。 何かの話題の流れで、下ネタ方向に。 まあ、俺ら、高校二年生の男の子だからね! お盛んなわけですよ、えぇ。 「…そう、一人でヤると虚しいよね」 「でもなあ、男の子だもんな。 溜まるもんは溜まるんだよな!」 「ねー」 「なー…… ……………譲、あのさ。」 「うん?」 「好きな人おかずにしたりとかする?」 「…兄ちゃん以外、おかずになりませんが?」 「そう… あのさ、試しに、してみない?」 「……ん??」 「ほら……、 …キス、とか…もっと先のこととか……さ。」 はい? 何を言っちゃってるのかしら?来斗くん。 ジャ●プ持ったままフリーズする俺。 あ!…ああ…。 来斗と二人っきりになるのって、自殺行為だね。 こないだ告白されて、チューもされちゃったのに、こんなホイホイついてきちゃって。 やぁだ、ゆず、失敗ー☆てへぺろ!☆ 今さら気づいて、心の中でギャグモードかましたところで、時すでに遅いわけよ。 来斗の、痛いくらいに切ない顔が、俺の胸に刺さる。 .
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