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我が家に着いて、兄ちゃんは真っ先にわんこを撫でまわす。
ちなみに、中型の雑種のわんこで、メス。
マロンだ。
「マロン、ただいま」
「くぅう~ん」
兄ちゃんにめちゃくちゃ懐いてて、頭を撫でる手に全力で寄りかかってる。
いいなあ、兄ちゃんのなでなで!
いいなぁあああ!!(ハァハァ)
ちなみに俺は、嫌われている。
「マローン♪ただいま♪」
「フンッ!」
鼻をならして、小屋に引っ込まれちゃった。
それを見て、兄ちゃんがニヒルに笑って言った。
「変態は嫌われるんだな」
「すいません、よく聞こえなかったんで、もう一回罵ってください!」
「聞こえてんじゃねえか」
ふい、とそっぽを向いて家に入っていってしまう兄ちゃん。
ああん、いけずぅ!!
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