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傘を持たされ、タオルが頭にかけられた。
そして、しっかり目線を合わせられる。
な なんだろ…怒られるのかな。ですよね。
「よーく聞いておけよ。」
「…はい…」
見つめたままだと、兄ちゃんの瞳に吸い込まれそう…
兄ちゃんは、決意を固めた表情で、言った。
「譲が嫌いだから、家族だと思わない、って言ったんじゃないからな。」
「一人の人として、お前を
愛してるからだ。」
「…………ん…?」
??????
うんっ??
ゆ、夢を見てるのかな??俺??
呆然としていると、兄ちゃんがあきれてため息をついた。
「…とりあえず、あっちで雨宿りしよう」
屋根のある休憩所まで、強引に手首を引っ張られていく。
バクバクと心臓が慌てて脈を打っている。
とととと飛び出そう…!!
瞬に触られてるとこが熱い…
お、俺……
いや、今もしかして夢見てんの????
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