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「…………」
「…………」
誰か助けてくれ…!
って言ったって､雨だし､そばを誰も通らないんだよね…!
「…ひっ､ぶえっくしょい!!!」
恥ずかしい､くしゃみ出ちゃったよ!
照れ隠しに､困り笑いを浮かべる｡
兄ちゃんは一瞥しただけで､何も言わなかった｡
寒い｡
腕をさすって暖をとろうとしたけど､そもそも服が濡れてるから､無意味｡
「…寒いのか」
「う､うん､濡れちゃったからね…」
「…………」
また時間だけが過ぎていく――
.
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