兄ちゃん!!…あのね?

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嫌な予感しかしないね☆ 「わかるまで、もっと言ってやろうか。」 「え…?ちょ、まっ…!!」 ドSでニヒルな笑みを浮かべたままの兄ちゃん(死ぬほどイケメン)は、キスしそうなほど顔を近づけてきて、俺との思い出を語る… うあああああああああああああああ い、息が、止まりそう!!!! 「愛してるよ、譲」 「…!!」 「幼稚園の時の譲が花冠を俺にくれて、結婚する! って言ってきた時は、ガチで結婚しようと思ってた。」 「…!!!」 「お前が中学生の頃だったか。 俺の布団に潜り込んできた時、俺がどんだけ大変だったかわかるか? あれは本当に危なかった。 理性総動員だぞ?」 「…ッ!!!!」 「お前が、修学旅行行く朝グズってたときは、本当は抱き締めて頭を撫でてやりたかった。 ついでにキスしてやってもいいくらいだ。」 「もうやめてぇえええ!!! ももももう大丈夫っす!!! じゅーぶん伝わったから!!! それと、あ、あの、この手は!! この手はなんですか!!」 腰に回された手を引き剥がそうと手首をつかんでみたけど、びくともしない。 顔も近いし、兄ちゃんの手は熱いし、何より、この距離は恥ずかしい!!! .
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