兄ちゃん!!漫才カルテット、再始動だよ!!

3/12
前へ
/174ページ
次へ
今度こそ、心から好きになれるかもしらん、と思ったけど… 違った。 途中で飽きてしまって、テキトーに引っかけた女と関係を持った。 次は、その女に殴られるな。 「…モテモテですねぇ。 一月で三人も引っかけて。」 「若…いつからおったん?」 柱の影から、飴を食いながらスマホをいじる若宮が、ぬっ、と出てきた。 全然気づかんかった…。 「最初っからずっとだよ。」 全部見られてたか…… まあ、後で愚痴るから、一緒か。 「どや、モテ男が平手食ろうたとこ。 清々したやろ?」 「まーね。」 「!?なんやて!?自分も性格悪いな!!」 「お互い様っしょ」 「……せやな」 「そんなに落ち込むなよ。 半分冗談だからさ」 「半分かいな」 いつものやり取りをして、教室に戻る。 …ここに、来斗と譲がいないのが、無性に寂しい。 .
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

288人が本棚に入れています
本棚に追加