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「俺さ､イラストレーターとかになりたいなー」
「今は腐るほどいるぞ」
「そうだけど!
夢だよ､夢!」
兄ちゃんは湯船で､大きく息を吐いた｡
俺は､背中をわしわし洗いながら夢を語っている｡
「抜きん出た画力を得るか､誰も考えないようなアイディアを出すような努力をするんだな」
「兄ちゃん､現実的すぎてつまんない」
「真面目に考えてやってるんだろうが｡」
「俺がキャラデザイン､兄ちゃんがプログラミングでさあ…
あら､もう出るの?」
ばしゃ､と､湯船を出る兄ちゃん｡
ああん､もうちょっと裸を見てたかったのに!
「ああ｡これ以上話してたらのぼせる」
「出る前に､俺の大事なところ洗って??」
「たわしで洗ってやろうか?」
「いえ､結構です!」
恐ろしいこと言う!
こればっかりは遠慮させていただく｡
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