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「…ごめんなさい…」
「謝罪はもういい!」
ピシャッ!!と言われ、女性の肩が跳ねる。
「一歩間違えれば犯罪だぞ?」
「ごめんなさい…」
「キーホルダーを出せ」
「…え…?」
「キーホルダーだ。
返せ。」
「い、いえ…な、何のことでしょう…?」
「この状況でしらばっくれるのか?
なかなか胆が座っているな、貴様。」
「ほっ、本当に、知らないんです!ごめんなさい…」
??
なんだか、この件、複雑?
ガチャ、と、玄関が開く音がして、誰かが入ってきた。
「七森~!来たよ~!
って、うわ、あんたら何?」
「いや、あんたこそ誰?」
「テメーから名乗れよ、あぁん?」
この部屋の主とは正反対の、ケバい女子大生が現れた!
ずかずかと上がる。勝手知ったる所みたい。
「み、未来ちゃん…!」
「「「は?」」」
「ちょっと、コイツら誰?
つか、そこに座ってんのも誰?
まさかカレシとか?ウケるんですけどー!ww」
…やばい、一人空気を間違えている人がいる。
気のせいかな、部屋の温度が下がった気がする…。
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