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「その、季節外れ甚だしい電飾を廃棄しろ。」
「えー、クリスマスに使う用だよ?これ」
「チッ…倉庫にしまってこい!」
「しょうがないなあ…」
「……マロン、かかれ。」
「ワンッ!!グルルルル!!」
「痛たたたたた!!
ごめんなさい、しまいます~!」
兄ちゃんからの、どんな仕打ちにも耐えられる自信はあるけど、マロン(芥田家愛犬)の噛みつきには耐えられない!
渋々、倉庫に電飾をしまって、玄関へ戻ると、プレートまで外されていた。
なんてこと!
「兄ちゃん、俺の愛のこもったプレートは?」
「マロンの玩具にしてやった」
「あぁぁあぁマロンンンン!!」
ぷりぷり尻尾を振りながら、プレートをぶんぶん振り回すマロン。
もう使い物にならなそう…
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